MiRESSOは、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)発のフュージョン(核融合)スタートアップです。
Mission(存在意義)として**「鉱物資源の可能性を引き出し、明るい未来を次世代につなぐ」、Vision(達成目標)として「ベリリウムの安定供給により、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献する」**を掲げております。
フュージョン(核融合)エネルギーは、放射性廃棄物が少なく、燃料が無尽蔵なため、夢のエネルギー源として世界的に注目されています。
しかし、フュージョン(核融合)エネルギーの社会実装に、中性子増売材であるベリリウム(Be)という金属資源の確保がボトルネックになっていることは知られていません。
フュージョン(核融合)反応は、プラズマ内で重水素とトリチウムを超高速で衝突させることによって生じるところ、トリチウムは天然でほとんど存在しないため、プラズマを覆うブランケット内でトリチウムを自己生産する必要があります。このトリチウム増殖の効率を担保するため、中性子増倍材として、中性子を2個に倍増させるベリリウムが大量に必要となります。
もっとも、ベリリウムには高温精製が必要なため非常に高価、かつ生産量が世界で年間300トンと限られていることから、原型炉1基あたりの必要量であるベリリウム350トン以上をまかなうことができません。
この問題を解決するため、マイクロ波加熱とアルカリ溶融技術を組み合わせた低温精製技術を発明し、従来2000℃の高温処理が必要だったプロセスを300℃の常圧で実現可能にしました。
現在、低温精製技術を用いて、青森県八戸市でパイロットプラントであるBETA(Beryllium Testing plant in Aomori)の建設を進めており、ベリリウムの安定供給を実現させることを通じて、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献していきたいと考えています。
[BETA概要]
所在地:青森県八戸市大字河原木字遠山新田5-2
面積:約300 m2
生産開始:2027年度中
完成イメージ図:下記ご参照
🔍設立からの経緯
2023年5月 会社設立
2023年10月 文部科学省SBIR(20億円)採択
株式会社MiRESSOが文部科学省の中小企業イノベーション創出事業(SBIRフェーズ3)に採択(20億円)
2024年3月 2.5億円のシード資金調達
核融合スタートアップの株式会社MiRESSOが、シードラウンドにて2.5億円の資金調達を実施
2024年9月 J-START UP TOHOKU採択
2024年10月 大平洋金属と包括的業務提携